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2022年8月31日

歯肉退縮について


こんにちは。

さぶり歯科です。

「最近、歯茎が下がってきたなあ」とかんじることはありませんか?

今回は歯肉退縮についてお話します。

当院のホームページにも新しく歯肉退縮のページがありますので是非ご覧ください。

歯肉退縮とは・・・・

歯の周りが歯茎が減り本来歯茎に隠れている歯根が露出した状態のことを言います。

美しい口元をめざすには、白くてきれいな歯は勿論のこと、歯肉の形態のとても大切です。

歯と歯肉が調和することが本当の美しい笑顔・口元といえます。

たとえば前歯をセラミックで治療をおこなっても、歯肉の量や形態が不良のため様々な問題を引き起こすケースが多く見受けられます。

歯肉が下がり歯が長く見える、左右の歯肉のラインが非対称である、笑うと歯肉が大きく見えるなどのような場合には治療困難と諦めてしまう場合がほとんどでしたが今日では外科的方法で画期的に健康な歯肉を作ることが可能となってきました。

歯肉の形態を整え審美性や清掃性を高める目的の【歯肉形成外術】といいこれらの技術を用いれば約1時間程度の手術で非常に高い成功率で良い結果を得ることが出来ます。

歯肉退縮で起こる自覚症状

審美性の低下 

歯が長くみえる

歯根露出に伴う知覚過敏

ブラックトライアングル 

歯と歯茎の間の隙間 歯根が露出する

歯の動揺

歯肉退縮の 原因

歯肉退縮の原因は様々 ご自身で原因を追究することは難しいためご相談ください

1.歯周病の進行

歯周病は口腔内細菌の感染によってひきおこされる炎症疾患で、歯と歯茎の境目までブラッシングが行き届いておらず不十分なブラッシングが続くと境目の部分に歯垢が溜まると発症します。進行すると歯周組織の一部である歯槽骨が吸収することによって歯肉退縮してしまいます。

2.誤ったブラッシング

毎日のブラッシングでブラシ圧を強くしすぎると歯のエナメル質まで削りとってしまったり 歯茎を退縮させてしまいます。特に硬い歯ブラシを好む方や長時間いわたりごしごし磨きをしてしまう方は要注意

3矯正治療による退縮

歯に色々な方向から力が加わり移動するため歯肉退縮をおこう場合がある

4噛み合わせ

咬み合わせが悪いと歯を支える骨に力が加わり負担がかかるためそれにともない歯肉退縮を起こす場合があります。歯ぎしりや食いしばりで知らず知らずのうちに負担がかかっている場合もあります

5遺伝

 バイオタイプ 歯を支えている骨や歯茎の厚さを分類 歯肉退縮予防に関連して,歯槽骨と歯肉の厚さの関係は重要で,Maynardの分類で以下の4つに分けられます。

Type1:歯槽骨が厚く,付着歯肉の厚さも十分ある, Type2:歯槽骨は厚いが,付着歯肉の厚さは薄い, Type3:歯槽骨は薄いが,付着歯肉の厚さは厚い Type4:歯槽骨,付着歯肉いずれも薄い。 Type1 は歯肉退縮が生じない,Type2,3で歯肉退縮は 生じにくい,Type4は歯肉退縮を生じやすいされています。 歯茎と骨が両方薄い場合歯肉退縮や骨欠損をおこしやすい Type4はもっとも危険

6加齢

年齢にともなって病的な退縮とは別に生理的歯肉退縮がおきることがあります 多くの場合は10年で2㎜程度といわれています 。

歯肉退縮を放置した場合は次のことが考えられます。

歯肉退縮によって現れた歯根面は、とても虫歯になりやすいのです。 根面にできた虫歯は根面う蝕を呼ばれ、非常に進行が早く抜歯に至る事も少なくありません。 また歯根が露出することにより、歯が低温のものや甘い食べ物、接触に対して非常に過敏になり不快感をもたらします。 歯が長くなったように見えてしまい、審美性を保てなくなります。 また歯周病を患っている場合が多いため放置すると歯周病の悪化にもつながります。

歯肉が下がり歯が長く見える、左右の歯肉のラインが非対称である、笑うと歯肉が大きく見えるなどのような場合には治療困難と諦めてしまう場合がほとんどでしたが今日では外科的方法で画期的に健康な歯肉を作ることが可能となってきました。

歯茎の表層は“上皮”、内側は“結合組織”というもので構成されています。 歯茎の足りない部分に移植するため主に患者様自身の上あごから“上皮”を切り取り、足りない部分に移植します。

歯肉形成術は2つの技法にわかれています。

1上皮付結合組織移植術➡遊離歯肉移植術(角化歯肉の獲得)

2上皮下結合組織移植術➡結合組織移植術(露出した歯根面被覆)             歯肉増大術(歯肉の厚みを増す)             歯間乳頭再建術(歯と歯の間の隙間を歯肉で埋める手術)

どの手術が必要かどうかはレントゲンや歯肉の検査などを行い診断させていただきます。

手術に伴うリスク

外科処置に伴う痛み、腫れ、出血、皮下出血 一時的な知覚過敏 歯肉退縮した部分がすべて回復するわけではない 術後の清掃性が悪い場合やブラッシング圧が強ければ再発する可能性がありますので歯科医師、歯科衛生士の指示のもと正しくブラッシングを行いましょう。

今後は日本での最高の笑顔を求めて歯だけではなく歯を支える骨や歯肉の健康と美しさを整える治療の重要性が高まってくると思われます。 さぶり歯科では、歯肉の調整や再建を行うことで、素敵な笑顔がいつまでも維持できるように取り組んでおります。お悩みがある方はぜひご相談ください。

当院では無料カウンセリングもございますので、気軽にご相談ください。→0522211777

2022年8月26日

歯周病について


こんにちは!名古屋市のさぶり歯科です。

今日は、歯周病についてお話させて頂きます。

当院でも「他院で歯周病と診断され、抜歯と言われた」「最近口臭がきになる」「歯茎が下がってきた気がする」など悩みがある方が来院されます。

近頃、たくさんのメディアでも取り上げられている歯周病ですが、そもそも歯周病とは、どのような病気なのか、皆様ご存知でしょうか?

歯周病とは、文字どおり歯を支えている周りの組織の病気のことを言います。  

健康的な歯ぐき
歯周病が進行した歯ぐき

歯周病の原因は清掃不足!

歯と歯ぐきの境目に汚れがたまり、ずっと汚れが取れていない状態が続くと、歯ぐきが発赤したり、腫れたりしてしまいます。この状態を歯肉炎といいます。この歯肉炎が進行すると歯ぐきの炎症が歯を支えている骨にまで及んでしまいます。骨が吸収し、下がってしまうと歯がグラグラするような症状があらわれてきます。そして、最終的には歯を抜かなければならなくなります。

歯周病はどうやって治すの?

歯周病の治療は、歯周基本治療と、歯周外科治療の2つに分けられます。

  • 歯周基本治療

歯周基本治療は、メインテナンスでさせて頂くスケーリング(歯石除去)、歯ぐきの中の歯石除去(SRP)、ご自身で行う毎日の歯磨きのことを指します。

歯周病の第一の原因は清掃不足であるため、まず、ご自身で汚れを落としてもらうセルフケアがとてもとても重要になってきます。当医院では、そのサポートとして歯科衛生士が口腔内のチェックをさせて頂き、汚れの有無や、歯ぐきの状態にあった歯ブラシを処方させて頂きます。また、普段の歯磨きがより良いものになるようにアドバイスをさせていただきます。

  • 歯周外科治療

一度吸収してしまった骨は、外科的な処置を行わないと増やすことができません。

多くの保険医では、外科処置を行う十分な設備が整っておらず、十分な歯周病治療を受けるのが難しいところがあります。当医院では、自由診療で行うことで、保険の範囲を超えて、より精密に治療ができるような環境を整えております。

当医院の院長は、日本歯周学科専門医、日本臨床歯周学会指導医などの資格も保持しており、日本だけではなく、アメリカの歯周病学会の学会員でもあります。常に最新の知識と技術で患者様に対応できるよう日々研鑽を積んでおります。

歯周病のセルフチェック!

  • 歯磨きの時に出血をする。
  • 口臭が気になる。
  • 歯が長くなったような気がする。
  • 歯ぐきが赤くはれている。
  • 朝起きた時に口の中がねばねばする。
  • 前歯が出っ歯になってきて、歯と歯の間が空いてきたような気がする。
  • 歯ぐきが痛い。
  • 歯かぐらぐら揺れている。
  • 硬いものが咬みづらい。

3つ以上当てはまった方は歯周病が進行している可能性があります。一度当院にお越しください。3つ以上当てはまらなくても早い目早い目の対応が大切なので気になる方もお越しください。一緒に歯周病予防をしましょう!

お気軽にご相談ください。

お電話でのご予約は、052-221-1777まで

2022年8月21日

交互洗浄について


こんにちは!さぶり歯科です!

皆さんは、根管治療の際に行う「交互洗浄」という言葉をご存知ですか?

交互洗浄は根管治療の際に2つの薬剤を使って洗うことで根管内をキレイにする役割があります。



当医院で使っている薬剤
次亜塩素酸ナトリウム溶液(有機質溶解剤)
EDTA(無機質溶解剤)


この2つの薬剤の特徴を生かして洗浄し根管内をキレイにしていきます。

なぜこの薬剤をつかっているのか?
ここでは、それぞれの薬剤の特徴、2つの薬剤を使うことによる効果を紹介していきます。


まず、有機質無機質とはなにか?


有機物とは、炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称です。生物では
「炭水化物,タンパク質,脂肪などのように,生物の体内でつくり出される物は有機物」です。生物が体内でつくり出す物質は,植物が光合成によってつくり出した物質がもとになっています。
植物は大気中の二酸化炭素を利用して光合成を行い,有機物を合成します。
植食性動物は植物を食べ,さらに肉食性動物は植食性動物を食べ,体内で必要な有機物をつくり出します。
したがって,生物体を構成する有機物は,すべてもとは大気中にあった二酸化炭素に由来する炭素Cを含んでいます

無機物とは有機物以外のすべての物質です。
先に示した二酸化炭素など簡単な炭素化合物と,水や金属などのように炭素以外の元素で構成されている化合物が無機物です。

有機質溶解剤は、体内で生成された、有機質を溶かし根管内をキレイにしていきます
無機質溶解剤は、根管内の機械的清掃によってできた削りカスを溶かす働きがあります

① 次亜塩素酸ナトリウム(有機質溶解剤)
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)溶液は、強力な抗菌作用と抗ウイルス作用で細菌、真菌、ウイルスにも有効であることから、最も効果的な根管洗浄剤として使用されています。


② EDTA(Ethylen Diamine Tetraacetic Acid)(無機質溶解剤)
EDTAは、根管壁象牙質のCaイオンと結合して象牙質を脱灰します。

主な目的はスミヤー層の除去であり、次亜塩素酸ナトリウム溶液による最終根管洗浄後にEDTA洗浄することが効果的といわれています。
スミヤー層とは、簡単に言うと機械的清掃で生じた象牙質の削りカスのことを言います。

17%EDTAの使用は、無機質の溶解だけでなく残存した有機質成分の除去効果も期待することができます。


どうやって洗浄するのか?

洗浄の順番は、次亜塩素ナトリウム溶液→EDTAという順番になります。

 EDTA洗浄後は、多量の次亜塩素酸ナトリウムで洗い流します。これは、EDTAが残ることで起きてしまう、過剰脱灰を防ぎます。

根管内をしっかりきれいにした状態で根管充填(根っこの最終的なお薬を詰めること)を行わなければ、不良根管治療になってしまい、せっかく治療をしたのに症状が消えなかったり、何年かしてから根っこの先に病巣ができてしまう可能性があります。

当医院では、「他の歯医者で抜歯と診断された」「前に根管治療をした歯がまた痛くなってきた」「質のいい治療をしたい」というお悩みを持たれた患者様が多く来院されます。

全医院で根管内をきれいにできていなくて、このような症状になってる方も多いです。

さぶり歯科では、マイクロスコープをはじめとした最新の器具・機材を用いてより精密な治療を行える環境が整っております。

治療についてお悩みの方は無料カウンセリングでお待ちしてますので気軽にご相談ください。

精密根管治療について詳しく知りたい方は、専用のホームページもございます。

精密根管治療について→https://www.epicdental.net/

2022年8月20日

精密根管治療について


こんにちは。名古屋市のさぶり歯科です。当院で行っている精密根管治療についてお話します。

他の歯医者で「もう抜く以外の治療法はない」と言われたことはありませんか?

歯をなるべく抜かずに保存するのが当院の精密根管治療です。

根管治療は、とても細かい治療になるので肉眼で根管内を観察するには限界があります。注意して根管内を見なければ、神経を取り切れなかったり、器具が根管内の壁を突き破ってしまいます。

当院では、正確な根管治療をするために精密根管治療をおこなっています。

当院の精密根管治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)やラバーダム防湿、歯科用CTによる診断を行ってます。その他特殊な専門的機材を使用し十分な治療時間をかけて行います。

*マイクロスコープ

こちらが当院で使用しているマイクロスコープです。マイクロスコープとは細部まで見ることのできる顕微鏡のことです。現在、日本の歯科医院でマイクロスコープを使用している医院はまだ少ないのが現状です。マイクロスコープは肉眼の10倍~の術野と言われており、肉眼では見えなかった歯根の内部の病巣を確認しながら治療することができます。歯の根っこはとても狭く複雑に入り組んでいます。マイクロスコープを使用することで細菌の除去率が飛躍的に上がります。

当院の精密根管治療の様子です。

細部まで確認できます。周りの青いシートはラバーダムです。

*ラバーダム防湿

ラバーダム防湿とは歯にゴムのシートをかけて、治療している歯に唾液が入らないようにするためのものです。お口の中には細菌がたくさん存在します。そのため根管治療中の歯に唾液が入らないようにする必要があります。唾液から歯を隔離することで無菌的に治療をすることができます。ラバーダムを使用することで根管治療の成功率も格段に上がります。そしてラバーダム防湿をすることで根管治療後の病巣の再発率を大幅に減少できます。ラバーダム防湿を使用している歯科医院は日本ではまだ少ないです。

*歯科用CT

歯科で一般的に使用されているレントゲンは平面的な情報しか得られません。しかし歯科用CTを使用することにより立体的な情報を得ることができます。360度方向から撮影するのでレントゲン写真では写らない歯の裏の病巣なども見つけることができます。歯の根は複数あったり、歯根が曲がっていることも多く、通常のレントゲン写真では正確に歯根の状態を把握することが難しいです。歯根が破折している場合でも歯科用CTであればより正確に診断ができます。

以上のように精密にじっくり丁寧な根管治療を行っていますので他院で抜歯診断された歯でも残すことが可能です。

しかし、虫歯があまりに深い場合は限界がありますのでまずは無料カウンセリングにお越しください。

さぶり歯科では精密根管治療の無料カウンセリングを行ってます

以下のような悩みをお持ちの方は、まずは、“無料カウンセリング”を受診してください。

*現在通っている歯科医院で「この歯は抜きましょう」と言われた方

*今後、1 本でも多く自分の歯を残したいと思われている方

*現在、根管治療中だが、なかなか痛みがなくならない、腫れが引かないという方

*治療に興味があるが、治療期間や費用が気になる方

*より高度で専門的な治療を受けたい方

*一度根管治療をしたが再発した方

上記のようなお悩みをお持ちの方、精密根管治療に興味がある方に“無料カウンセリング”を行っています。また、精密根管治療をするしないに関わらず受診が可能です。

当院は、完全予約制となっています。
予約は、電話、または、メールでお受けすることが可能です。

お電話でのご予約は、052-221-1777まで

精密根管治療の専門サイトもございます

https://www.epicdental.net/medical/micro-endodontics.html

カウンセリングお待ちしてます。

2022年8月19日

歯の神経を残したい方へ


こんにちは!さぶり歯科です。

今日はMTAセメントを用いた治療についてお話します。

「虫歯が大きいので神経を取るといわれた」

「歯の根っこに穴があいていて治療が難しいといわれた」

といったご相談でセカンドオピニオンに多くの患者様がいらっしゃいます。

 ↑赤〇部分が穴が開いている(パーフォレーション)状態

↓赤〇の部分が虫歯です。このまま虫歯を取ると神経が露出します

MTAセメントを使った治療では、この様な状況でも歯や神経を保存することが可能になる場合があります。

 ↓様々メーカーのMTAセメント

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MTA(Mineral Trioxide Aggregate)セメントとは??

MTAセメントは1993年にアメリカで開発された歯科用のセメントです。

 主な成分はケイ酸二カルシウム、ケイ酸三カルシウム、アルミン酸三カルシウムなどの無機質酸化物です。

AAE(アメリカ歯内療法学会)によると、

A Cement-like material used as a root-end filling material,for perforation repair and pulp capping,and as a root-end barrier in teeth with an open apex.

(根尖に詰める、歯根内部の穿孔、歯髄覆とう(直接覆髄)、歯根未完成歯の根尖に用いられるセメントのような材料)

と説明されており、開発以降、諸外国では様々な臨床応用がされておりますが、日本では2007年に「直接覆髄」の材料として薬事承認されたのみにとどまっており、他の先進国から遅れをとっているのが現実です。

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 ↑MTAセメントを練和した状態

MTAセメントを使うとなぜ歯や神経を保存できるのか??

理由はMTAセメントの優れた特性にあります!

【MTAの特性】

  • 強い殺菌作用

MTAセメントは強アルカリ性(PH12.5)のため、強い殺菌(静菌)効果が期待できます。感染した根管内を無菌化することは従来不可能でしたが、MTAセメントを用いることで感染歯質を殺菌し、細菌を死滅させることができます。

  • 高い生体親和性

MTAセメントは強アルカリ性ですが、乾燥すると中性になり、為害作用がなく体に安心安全な材料です。

  • 高い親水性

MTAセメントは水分があっても固まります。神経が露出し出血していたり、パーフォレーションがあり完全な防湿が難しい場合でもしっかり硬化します。

  • 高い封鎖性

MTAセメントは歯質接着性があるため、歯に対して機械的に、化学的に接着することができます。また、MTAセメントは硬化するときに膨張する性質があるため、より隙間なく封鎖することができます。

  • 硬組織誘導性

MTAセメントは持続的に水酸化カルシウムを徐放するため、歯質や骨を再生させることができます。

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以上の特性より、例えば、大きな虫歯により神経が露出してしまった場合、通常ならその露出した神経は取らないといけませんが(抜髄)、露出した神経部分に、MTAセメントを充填し神経をカバーすると、MTAが硬化し、硬組織が形成され露出した歯髄が被覆され保存が可能になります。

また、根管治療においてもMTAセメントは有効です。

歯に穴があいてしまった(パーフォレーション)歯や、歯の根にクラックと呼ばれるヒビが入ってしまった歯を修復するのに用いたり、

再治療をくりかえしている歯は根の先(根尖)の形態が破壊されていることがあり、通常の根管充填材(ガッタパーチャ)では根尖をきちんと封鎖することができませんが、MTAの高い封鎖性を活かせばしっかりと充填でき歯の寿命を延ばすことができます。

もちろん、MTAセメントは万能薬ではありませんので、MTAを使ったからと言って必ず神経や歯を保存する事ができるわけではありません。あまりにもコンディションが悪ければMTAセメントを用いても抜髄や抜歯になるこもあります。

現在症状があり気になる方や、他院にて保存困難と診断された方は一度ご相談下さい。どのような治療が可能かご提案させていただきます。

まずは、無料カウンセリングでお待ちしています。

2022年8月18日

ラバーダム防湿法とは??


こんにちわ。さぶり歯科です。

今回は、根管治療の際に使用される”ラバーダム防湿法”についてお話ししていきます。

*ラバーダムとは?


根管治療の際に使用するもので、薄いゴム状のシートです。(下の図:右上緑のものです。)

このシートに穴を開け、クランプといわれる金具を歯に装着します。

このラバーダムを治療する歯に装着することで、唾液や血液から細菌が入ってしまう事を防ぐことができます。
このことを”ラバーダム防湿法”といいます。

このような感じになります。↓

患者様のお口にラバーダムを装着した状態


*ラバーダム防湿法の利点

1、口腔内の唾液や細菌による感染を防ぐ。

2、再感染・再治療を防ぐ

3、薬液などの侵入を防ぐ

4、視野がしっかり確保されるためよりいっそう確実な治療が行える

      

*マイクロスコープの使用

さらに当院では根管治療の成功率を上げるため、マイクロスコープを使用しています。

マイクロスコープは歯科で使用する拡大顕微鏡です。
肉眼とマイクロスコープによる術野は約10倍ともいわれています。

このマイクロスコープとラバーダムを併用して使うことにより、さらに
根管治療を精密に行うことができ、歯を保存できる確率を上げています。

※来院時の歯の状態などにより、限界はありますが極力全力を尽くし、治療させていただきます。

反対に、ラバーダムやマイクロスコープを使用しない根管治療は確実な治療は行えません。

マイクロスコープを使用することで、細菌の除去率が飛躍的に向上します。
ラバーダムとマイクロスコープを併用することで、「もう、この歯は抜くしかないですね。」と抜歯宣言をされた歯を救うことを可能にします。

*おわりに

さぶり歯科では、はじめにカウンセリングを行っています。
今後、1本でも多く自分の歯を残したいと思われている方、抜歯宣言をされた方、まずはレントゲンを撮らせていただいて状態確認からさせていただきます。

気になる方、お困りの方、お気軽にご相談ください♪♪

ラバーダム・マイクロスコープを使用した当院の詳しい精密根管治療についてはこちら

さぶり歯科

052-221-1777

2022年8月5日

咬合病について


こんにちは!さぶり歯科です!

皆さんは、咬合病をご存知ですか?

咬合病とは、「咬み合わせ」が悪いことを言います。

患者様が歯科医院を受診する理由は、虫歯や歯周病がある場合だけとお考えの方が大部分であると思われます。

しかし、当医院で総合的な検査をすると、「咬み合わせが悪い」という問題を抱える患者様が非常に多いのが現状です。

「咬み合わせ」とは上下の歯の接触関係と言う事ができますが、もともとすべての歯が均等に接触し、整合性のとれた美しい上下歯列と、理想的な噛み合わせの人はむしろ稀です。

また、咬み合わせが悪いにもかかわらず、異常を自覚していない人がほとんどです。

「咬み合わせ異常」を「咬合病」と呼ぶことができます。これは、程度問題でありますが、不良な咬合関係を放置すると、下顎の位置がずれてしまい、顎関節の位置も変化し、夜間睡眠中に咀嚼筋という筋肉が異常に緊張するため、様々な歯科的問題が発生します。

「咬合病」により引き起こされる様々な歯科的問題とは、単に食事中に咀嚼しにくいだけでなく、「咬耗(コウモウ)」という歯がすり減る現象、夜間睡眠中の「歯ぎしり」や「くいしばり」、それにより歯が割れてしまったり、歯並びが移動して乱れてしまいます

また、「顎関節症」を発症し、肩こりや片頭痛、口を開いた際に関節がコリコリ音を発症する、口が開かなくなる等、さらに進行すると顎の骨(骨格)までが変形して顔の輪郭までが曲がってしまう事も引き起ります。

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咬合治療の専門医は、様々な審査と診断から予防と治療方針を正確に計画して説明し、より適切な治療ができる、歯科医全体の中でも少数派の専門家です。

専門医による咬合治療とは

1 咬合調整

噛み合わせの高い部分を削ったり、部分的に足して均等の接触関係を構築する。

2 スプリント療法

  マウスピースの様な装置を作成して、夜間に装着する。

 矯正治療

  審美目的だけでなく、機能的に正しい咬み合わせを作り出す矯正治療

4 クラウン・ブリッジによる咬合関係適正化

5 咬合再構成治療

  顎のずれを修正し、全額的にすべての歯の咬合関係を理想的に構築

特に咬合治療は、歯科治療の中でも非常に専門性が要求され難しい場合が多く、知識と技術が不足した歯科医による治療では、状況が一層悪くなってしまう場合も認められます。

顎関節症の治療はいろんな種類があり、一人ひとり患者様に合った治療をすることが大切です。治療内容もより精密なものが求められます。精密な治療をするために顎関節症の方には精密検査受けていただいています。

精密検査は、顎関節の異常だけでなく虫歯や歯周病の有無など口腔内全体的に異常がないか総合診断をすることができます。口腔内が気になる方はぜひ受けることをお勧めします。

当医院では、無料カウンセリングもございますのでご気軽にご相談ください。→0522211777