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2022年8月21日

交互洗浄について


こんにちは!さぶり歯科です!

皆さんは、根管治療の際に行う「交互洗浄」という言葉をご存知ですか?

交互洗浄は根管治療の際に2つの薬剤を使って洗うことで根管内をキレイにする役割があります。



当医院で使っている薬剤
次亜塩素酸ナトリウム溶液(有機質溶解剤)
EDTA(無機質溶解剤)


この2つの薬剤の特徴を生かして洗浄し根管内をキレイにしていきます。

なぜこの薬剤をつかっているのか?
ここでは、それぞれの薬剤の特徴、2つの薬剤を使うことによる効果を紹介していきます。


まず、有機質無機質とはなにか?


有機物とは、炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称です。生物では
「炭水化物,タンパク質,脂肪などのように,生物の体内でつくり出される物は有機物」です。生物が体内でつくり出す物質は,植物が光合成によってつくり出した物質がもとになっています。
植物は大気中の二酸化炭素を利用して光合成を行い,有機物を合成します。
植食性動物は植物を食べ,さらに肉食性動物は植食性動物を食べ,体内で必要な有機物をつくり出します。
したがって,生物体を構成する有機物は,すべてもとは大気中にあった二酸化炭素に由来する炭素Cを含んでいます

無機物とは有機物以外のすべての物質です。
先に示した二酸化炭素など簡単な炭素化合物と,水や金属などのように炭素以外の元素で構成されている化合物が無機物です。

有機質溶解剤は、体内で生成された、有機質を溶かし根管内をキレイにしていきます
無機質溶解剤は、根管内の機械的清掃によってできた削りカスを溶かす働きがあります

① 次亜塩素酸ナトリウム(有機質溶解剤)
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)溶液は、強力な抗菌作用と抗ウイルス作用で細菌、真菌、ウイルスにも有効であることから、最も効果的な根管洗浄剤として使用されています。


② EDTA(Ethylen Diamine Tetraacetic Acid)(無機質溶解剤)
EDTAは、根管壁象牙質のCaイオンと結合して象牙質を脱灰します。

主な目的はスミヤー層の除去であり、次亜塩素酸ナトリウム溶液による最終根管洗浄後にEDTA洗浄することが効果的といわれています。
スミヤー層とは、簡単に言うと機械的清掃で生じた象牙質の削りカスのことを言います。

17%EDTAの使用は、無機質の溶解だけでなく残存した有機質成分の除去効果も期待することができます。


どうやって洗浄するのか?

洗浄の順番は、次亜塩素ナトリウム溶液→EDTAという順番になります。

 EDTA洗浄後は、多量の次亜塩素酸ナトリウムで洗い流します。これは、EDTAが残ることで起きてしまう、過剰脱灰を防ぎます。

根管内をしっかりきれいにした状態で根管充填(根っこの最終的なお薬を詰めること)を行わなければ、不良根管治療になってしまい、せっかく治療をしたのに症状が消えなかったり、何年かしてから根っこの先に病巣ができてしまう可能性があります。

当医院では、「他の歯医者で抜歯と診断された」「前に根管治療をした歯がまた痛くなってきた」「質のいい治療をしたい」というお悩みを持たれた患者様が多く来院されます。

全医院で根管内をきれいにできていなくて、このような症状になってる方も多いです。

さぶり歯科では、マイクロスコープをはじめとした最新の器具・機材を用いてより精密な治療を行える環境が整っております。

治療についてお悩みの方は無料カウンセリングでお待ちしてますので気軽にご相談ください。

精密根管治療について詳しく知りたい方は、専用のホームページもございます。

精密根管治療について→https://www.epicdental.net/

2021年1月20日

自由診療の根管治療


こんにちは。さぶり歯科です。

初診で診断させていただく患者さんの口の中に存在する大きな問題の多くに、
以前他の歯科医が治療した結果が良くないことをよく見かけます。


保存治療といって、難しい治療でも、安易に抜歯しないで治療を行い、
長く歯を残して機能させることが我々歯科医の基本的使命であります。


しかし、一旦不良な歯科治療を受けてしまうと、
初めて手を付ける場合より格段に再治療が困難となり、
最終的には残念ながら抜歯をせざるを得なくなってしまう事があります。

なかでも、虫歯が進行して歯の深部にまで到達すると、
歯髄(俗に神経とよばれている)に炎症が波及し、歯髄炎となり、
治療としては抜髄(神経をとる)治療が必要になります。

一般的に日本のすべての歯科医は根管治療(神経の処置)を行う頻度が高く、
どの歯医者さんでもこの治療を行います。

ところが日本の平均的な根管治療のレベルは、
世界的に見て非常に低いと言わざるを得ない現実があります。

私の医院でも、過去に根管治療を他の医院で受けた結果を診断すると、
不適切、不完全な治療であることが大半です。
特に根管治療では、様々なトラブルを起こす場合が多く、やり直しができず、
抜歯をしてインプラント治療をしなければならない事もあります。

なぜに日本でこのようなことが起こりやすいのかの原因は、様々考えらえますが、
完全な治療を行うためには、熟練した知識と技術、
十分な治療時間、最新の機材や歯科材料を必要としますが、
残念ながら健康保険における医療費は非常に低く設定されているため、
各歯科医師は赤字にならい様、日常できるだけ節約したシステムで
あわてて治療をしているように思われます。
(治療費は実に米国専門医の18分の1の料金設定)

これでは、歯科医師がかえって悪くしてしまう可能性も否めません。

*最新の根管治療(歯内療法)とは!

米国(ペンシルバニア大学など)専門医が採用する、
治療結果が良好なエンドシステムであり、

マイクロスコープ(手術用顕微鏡)や、歯科用CTレントゲンによる診断、
より清潔な治療環境、特殊な専門的機材(ニッケルチタンファイル)や、
超音波装置などを使用し、十分な治療時間を用いて丁寧で正確な治療を行うことです。

最近話題のMTAセメントと言う特殊な材料を用いることもあり、
健康保険適応外となります。

最近では日本でも、歯内療法専門で開業する特殊な歯科医もわずかに誕生しています。


私は、医療の分野では「安かろう悪かろう」で、
大切な歯を抜歯しなければならなくなるという理屈は大問題と言えます。

残念ながら根管治療が必要な患者さんは、是非とも自由診療となりますが、
質の高い歯科治療を選択されることをお勧めします。

個別にもっと詳しい説明が必要な方は、是非とも一度当院にご来院ください。

さぶり歯科では、素敵な笑顔がいつまでも維持できるように取り組んでおります。お悩みがある方はぜひご相談ください。